胡蝶蘭といえば、開店祝いや新築祝いなどおめでたいシーンでよく贈られますよね。
お祝いの定番のお花とはいえ、初めて胡蝶蘭を贈るときには、どんなものがいいか迷いますよね。
贈るシーンによってラッピングの仕方なども違うようです。
お店に頼むときや、自分でラッピングしようと考えている方のために詳しく調べてみたいと思います。
さらに、贈る側ではなく胡蝶蘭をいただいた場合、ラッピングされたまま飾る方がいいのか、それと外した方がいいのかなど、胡蝶蘭をいただいた場合についても調べてみます。
目次
胡蝶蘭のラッピングの種類
色や素材はそのお店ごとに異なります。開店祝いや新築祝いに赤はNG、供花としてなら明るい色はNGなどちょっとしたルールがあるので、そこも踏まえて紹介してください。
お祝い用の胡蝶蘭の鉢植えは綺麗にラッピングされていますよね。
さまざまなラッピングがありますが、贈るシーンによってラッピングの色など決まりがあるのでしょうか。
胡蝶蘭のラッピングの種類は「一般お祝い用」と「お供え用」の二つに分けることができます。
「一般お祝い用」とは開店祝いや新築祝い、誕生日などのプレゼント用です。
「お供え用」とは四十九日や法事などで贈る用です。それぞれの特徴を見てみましょう。
一般お祝い用のラッピング
「一般お祝い用」は多彩なカラーバリエーションがあります。
贈る相手の好きな色やイメージにあったカラーを選ぶといいですね。
ペーパーとリボンのカラーを同系色にしてみたり、違うカラーで組み合わせたりするなど、
いろいろなカラーバリエーションから選ぶことができます。
しかし、カラーを選ぶ際に気を付けないといけないカラーがあります。
それは「赤」です。
「赤」は火事や赤字を連想させるので、開店祝いや周年祝い・新築祝いに贈る際は避けた方がいいでしょう。
それ以外は自由に組み合わせて大丈夫です。
リボンも豪華なものからシンプルなものまであるのでいろいろな組み合わせを楽しんでみてください。
お供え用のラッピング
次に「お供え用」の胡蝶蘭のラッピングです。
「お供え用」は法事・法要などに贈られるので、明るい色は避けます。
基本的には白と黒のラッピングです。薄紫や深緑もよく使われています。
リボンも大きな豪華なものではなく、小さな地味なものにしましょう。
ちなみに「お供え用」の胡蝶蘭は花びらの色は白で大輪のものを選ぶといいでしょう。
薄いピンクで上品な雰囲気の胡蝶蘭もおすすめです。
胡蝶蘭のラッピングの仕方
ラッピングのカラーや素材を決めたら、包んでいきましょう。
お店に頼むと簡単ですが、自分でラッピングすることもできます。
胡蝶蘭のラッピング方法を紹介します。
材料
- ラッピングペーパー 1~3枚
厚手のペーパーの場合は1枚。薄手の場合は2~3枚重ねて使います。
サイズは鉢をペーパーの中央に置いてペーパーの両端を持ち上げたときに全体の高さの2/3になるくらいの大きさがいいです。
- セロハン (コーティングペーパーでも可) ※撥水効果のあるもの
ラッピングぺーパーと同じ大きさかやや小さいくらいのサイズ
- 飾りリボン
鉢に合う大きさや太さを選びましょう。
引っ張るだけで豪華なリボンが作れる、ワンタッチリボンがおすすめです。
・セロハンテープ
・ホッチキス
手順
1.セロハンの中心に鉢を置きます。
鉢の正面は角ではなく辺の方へ向けるのがポイント!
2.鉢前面のセロハンの辺を持ち上げて抑えながら左右にタックを作ります。
中心をセロハンテープでとめます。
3.鉢の後ろ側の辺も同様にタックを作りセロハンテープで留めます。
4.左右の辺も同様にタックを作ります。
これで、鉢がセロハンで包まれたと思います
5.ペーパーの中央にセロハンで包んだ鉢を置きます。
向きはセロハンときと同様で辺の方へ鉢の正面を向けてください。
ペーパーを2~3枚使う場合は角を少しずらしておくと、完成したときに綺麗です。
6.鉢の正面のペーパーを持ち上げて、鉢に沿わせ鉢のフチを抑えながら左右に2本ずつタックを作っていきます。
このとき、ペーパーを上に少し引っ張りながら作るのがポイントです。
タックを作ったら中央おあわせ部分をホッチキスで止めます。
7.同じように後ろ側や左右にタックを作っていきます。
8.リボンを正面中央に配置して後ろで結びます。余ったリボンは切っておきましょう。
これで胡蝶蘭のラッピングは完成です。
コツをつかめば簡単にできますね。
胡蝶蘭のラッピングは外す?外さない?
胡蝶蘭をお祝いなどでいただいた場合、ラッピングを外しますか?外しませんか?
病院やお店などではラッピングされた状態のまま飾ってあるのをよく見かけます。
大抵の人がそのままの状態で枯れるまで飾っているのではないでしょうか。
綺麗なラッピングがされていると、外すのが勿体ないですよね。
しかし、実はこのラッピングされたまま状態というのは胡蝶蘭にとってはよくない状態なのです。
ラッピングを外さなければいけない理由
一番の原因は内側に巻かれているセロハンです。
セロハンは水を通さないため、鉢から水を排出できません。
それにより、鉢の中が蒸れてしまい根腐れやカビの原因になってしまいます。
胡蝶蘭の根っこは湿気に弱いので特に注意が必要です。
胡蝶蘭の鉢を健康に長持ちさせたい場合は、いただいたら良いタイミングでラッピングを外しましょう。
ではいつラッピングを外せば良いのでしょうか。
ラッピングを外すタイミングは?
胡蝶蘭の鉢をいただいてすぐは外す必要ありません。数日間はそのままでも大丈夫です。
ラッピングを外すタイミングの目安は最初の水やりのときと覚えておきましょう。
土(水苔)の表面が完全に乾いていたら、水やりのタイミングです。
いただいてから、土の表面が完全に乾き水やりをするタイミングでラッピングを外しましょう。
鉢植えで花を咲かせている胡蝶蘭は1ヵ月以上は綺麗な姿を楽しむことができます。
さらに、すべての花が咲き終わるまで3ヵ月程度は楽しめる寿命の長い花です。
せっかくいただいたお花なので、ラッピングはいいタイミングで外し、少しでも長く綺麗な花を楽しみたいですよね。
ラッピングして、可愛い胡蝶蘭を贈ってあげよう
胡蝶蘭のラッピングは赤色に注意が必要な「一般お祝い用」と、地味な色を選ぶべきの「お供え用」の2種類があることをご理解いただけたかと思います。ラッピングの作り方自体は、いたってシンプルなものです。初めはうまくいかないかもしれませんが、コツさえつかめば誰でも簡単にできます。
またいただいたラッピングは、水やりのタイミングで外すようにしてください。外さないと根腐れやカビの原因となってしまいます。
花をさらに美しく見せる「ラッピング」。マナーを守ってラッピングを選び、素敵な胡蝶蘭をプレゼントしてみませんか。