胡蝶蘭を買おうと思っても、いつの時期にお迎えするのが一番いいのか分かりにくいですよね。買ってすぐに枯らしてしまったら悲しくなってしまいます。
そもそも胡蝶蘭にとって、この時期に買うのがいいってあるのでしょうか。
自分で買うのももちろんですが、花を好きなあの人に胡蝶蘭を贈ってあげたいなと考えたとき、贈る時期で育ちにくいか育ちやすいかが変わってしまうのでぜひ参考にしてみてくださいね。
今回は、胡蝶蘭の買う時期に最適な時と、胡蝶蘭を枯らしにくい育て方をお伝えしていきます。
目次
胡蝶蘭を買う時期、「冬以外」がいい?
胡蝶蘭を買う時期で一番避けたほうがいいのが、「冬」です。
また、これから寒くなりやすい秋も避けたほうが無難になります。
というのも、胡蝶蘭は日本の寒さにとても弱い植物です。
胡蝶蘭は、日本よりはるか南で生息しています。胡蝶蘭は南フィリピンを中心にした熱帯地方で生まれたのですが、自然に生えている胡蝶蘭は北でも台湾までしか生えていません。
日本でも沖縄があったかい地域ですが、自然の胡蝶蘭にとって沖縄でも寒いと感じてしまう環境なのです。
そのため、日本の本州や北海道なんて胡蝶蘭にとってとても寒く感じてしまうので温かくしてあげる必要があります。
また、胡蝶蘭が弱いのは、寒さだけではありません。
乾燥にもとても弱くなってしまいます。
胡蝶蘭は葉っぱを使って空気中の水分を取り組むことが出来ます。しかし、空気中に水分(湿気)が少ないと、水が少なくなってしまうことがあります。
こうして冬に胡蝶蘭を迎えることは、胡蝶蘭にとってつらい環境に身を置くことになってしまうのです。
胡蝶蘭が育つ時期はいつ?買う時期はいつが一番いい?
胡蝶蘭をお迎えするのに一番最適な時期は、「春先」です。
これから温かくなって胡蝶蘭のお世話がしやすくなる時期ですので、お迎えした側も負担を感じることなく育てていくことが出来ます。
胡蝶蘭を春に迎えても急に環境が変わるのは一緒ですが、胡蝶蘭にとって温かい環境になるので負担は少なくすみますし、春から夏にかけて環境に慣れていくことが出来るのでメリットが多いのです。
胡蝶蘭は一年を通して、こんな成長の仕方をするので参考にしてみてください。
- 2~4月
つぼみが出始め花を咲かせる
- 5~6月
咲いていた花が落ちる
- 7~10月
胡蝶蘭にとって一番水を欲する成長期
- 11月~1月
耐え忍ぶとき。栄養を蓄えている時期
簡単に言うと1年間でこのようにして、栄養を蓄えて花を咲かせる準備をしています。
18度の低温が3日続くと花のつぼみがついてきます。
冬は15度以上を保てるようにしてください。
7度になると胡蝶蘭は凍ってしまうので注意です。
胡蝶蘭の体調がよく、管理がうまくいくと、1年ごとに花を咲かせてくれることがあります。しかし実はそれは稀なこと。
実際は2~3年で栄養を蓄えて花を咲かせるのです。
もし次の年も花を咲かせることが出来たのなら、胡蝶蘭にとってあなたの用意した環境が最適だったということです。ぜひ誇ってください!参考にしたいという方がいらっしゃるはずですよ。
胡蝶蘭を冬にお迎えしたときの対処方法と、冬場の胡蝶蘭の環境の作り方
もし冬にお迎えしたとしても大丈夫です!きっちりと環境を整えてあげることが出来れば、胡蝶蘭はとても育てやすいお花です。
胡蝶蘭にとって育ちやすい環境を整えてあげることで、冬にお迎えしても育てることが出きます。
そもそも冬にお迎えをしない方がいい理由として、一番あるのが寒暖の差です。
胡蝶蘭は育てるために温かくて湿度もちょうどよい環境にいます。それが冬場にお迎えすることで、寒くて湿度が少ない過酷な環境のところに来てしまうことになってしまうのです。
すると、胡蝶蘭は風邪をひいてしまいます。
人でも、常夏のハワイから冬の日本に帰ってきただけで寒さが辛く感じてしまうはずです。
まずお迎えする環境を整えてあげましょう。
花が咲いているときは、22度を過ぎた温かい過ごしやすい気候の時です。
胡蝶蘭をお迎えする前に、その温度の部屋にしてあげるとよいでしょう。
エアコンの風は直接かからないようにしてあげてくださいね。
湿度も大切です。日本の湿度は低く、20%を下回るときもあるほどです。
常に加湿してあげてください。最低でも60%の湿度が必要です。70%や80%の湿度ですと湿度が高すぎて人間が暮らしにくくなってしまいますが、人の冬場で部屋での快適な湿度は50~60%といわれています。
60%の湿度は、人でも、胡蝶蘭でも快適な湿度ということになるのでおすすめですよ!
この2つに気を付けるだけで、胡蝶蘭は育てやすくなります。
この環境を整えてあげるだけで、冬場でもお花を育てることが出来ます。
花が終わったら根元2~3節残してからバッサリと切ってあげてください。茎が残っていることで栄養を蓄えることが出来なくなって育ちにくくなります。
後は、
- 15度から30度までの気温
- レースのカーテン越しの明るい場所
- 水やりの回数は少なく、葉水は多く
- 湿度を60%保つ
- 空気を循環させる
- 風を直接当てない
以上に気を付けるだけで育てやすくなります。
まとめ
胡蝶蘭を買う時期に一番適さないのは「冬」の寒い時期で、一番適しているのは「春先」でした。
冬に花が咲いているということは、胡蝶蘭にとっての季節が少しずれている可能性があります。一度花が終わって次の時期に季節外れのときに花が咲いてしまうことがありますが、気にしなくても大丈夫です。
胡蝶蘭はゆっくり成長する植物ですので、環境にもゆっくりと慣れてもらうのが一番。
しかし、冬にお迎えすると胡蝶蘭自体の体調を崩しかねません。その場合、飼育されていた環境に近くする必要があります。
温かくして湿度を高くして、冬場に胡蝶蘭をお迎えしてあげてくださいね。
人も風邪をひきにくくなるというメリットもありますよ!