胡蝶蘭の管理・お手入れをして2度先させよう

自然のお花が何度もお花を咲かせるように胡蝶蘭も、きちんとしたお手入れと管理をすることで2回お花を咲かせることができます。

今回は、胡蝶蘭を2度咲きさせる方法について紹介していきます。

2番花を咲かせるためには胡蝶蘭を切ろう

2番花を咲かせる前に「葉がしっかりとしていて艶がある」「葉の枚数が多い」など株が元気であることを確認してください。胡蝶蘭は元気な株であれば、お手入れと管理をすることで2番花が咲くことができるからです。

胡蝶蘭は基本的に根元の方のお花から枯れてきますので、枯れたお花をギリギリまで取らずに残しておくのはNGです。もう一度、お花を咲かせたい場合は枯れたお花は根元から順番に一つずつ取り除いていきましょう。

お花が枯れ始めたら、余分な養分を吸い取られ株が弱ってしまうので花茎は必ず切るようにしてください。お花が残っている間に花茎を切ることで3~5ヶ月後に切ったすぐ側の節から新しい花芽(葉の間から少し出てきた芽の状態)が出てきます。葉を傷つけないように花茎の元から2~3節目の少し上を切り落とします。切った部分から病気にならないように花茎を切る前に消毒した綺麗な園芸用のハサミを使用してください。

株のまわりの古い水苔を取り除きます。弱ったり、黒く傷ついている根はハサミで切り落としてください。

切ったあと花芽が出るまでのお手入れも大切になります。寒い冬場はレースカーテン越しに当たる程度の日光で問題ありませんが、原産地が高温多湿な東南アジアの胡蝶蘭は寒さが苦手で弱いので、特に夜の置き場所に注意が必要です。冷え込む窓際などの場所は避けてください。

切ったあとの温度は20℃前後に保つことが重要です。エアコンを使う時は直接、風が当たらないようにしてください。

他の蘭にあるバルブ(栄養を蓄えておくタンク)が胡蝶蘭にはついていませんので、お花を咲かせることはエネルギーをたくさん使い株の体力を消耗させて原因になります。

そのためにも花茎を切るタイミングと管理が重要になります。

2番花は1場花よりも、お花の数は少なくなります。

来年胡蝶蘭の花を咲かせたい場合の切り場所

2番花を咲かせず、お花がすべて落ちてから根元で花茎を切ることは来年の開花に備える切り方になります。この方法は、理想であり基本のお手入れです。

お花を咲かせるために、たくさんのエネルギーを使い消耗している株を花茎の根元から切ることで早く休ませてあげることができます。そのため、葉や根を健康に保つことができ、ゆっくり育てることができます。

お花が咲き終わったら、1つの鉢の中に入っているポットを1つずつ取り出します。(2立ちの鉢の場合は2つのポットが入っています)

出したポットの胡蝶蘭の花茎を切っていきます。来年に咲くお花のために茎に栄養を取られないようにすることで、葉に栄養を蓄えさせることができるからです。

花が枯れるまで待たずに萎れたお花の花茎の部分をひとつひとつ順番に切り、すべてのお花が萎れてきたタイミングで茎全体を短くしてあげてください。

切り方は、2番花を咲かせる時の切る長さとは違いますので気を付けてください。来年に元気なお花を咲かせるために花茎を葉が生えている根元から数えて2~5節目ほどの部分(根元から3~5cmくらい)で短く根元の近くから切りましょう。胡蝶蘭を長持ちさせるためにも必要な方法です。

使うハサミは切る前も切った後も消毒をして綺麗にしましょう。菌が繁殖して胡蝶蘭が病気になってしまう原因にまります。

レースカーテン越しの日光で十分ですので直射日光は避けて、温度を20℃前後に保ってあげてください。

来年も咲かせるためには、開花中に剪定する必要がある

胡蝶蘭の株・葉・根にとってはメリットが多いです。しかし、美しく咲いているお花やつぼみにとってはデメリットになってしまう場合があります。

開花中に剪定するメリット

来年に元気なお花を咲かせるために胡蝶蘭の株自体に体力を蓄えることができるので大きな利点になります。さらに葉や根も健康で元気に保つことができます。

開花中には、たくさんのエネルギーがお花に対して使われているので切ることで、そのお花に向けられているエネルギーの供給を断つことができます。さらに株の成長につながり大きくすることができます。株が大きくなることで次回の開花に備えて、エネルギーを温存することができます。長期的にゆっくりと休ませることで翌年以降も、たくさんの元気なお花を咲かせることができ、さらに胡蝶蘭自体が長持ちしますので長く楽しめます。

開花中に剪定するデメリット

一番のデメリットは、やはり萎れずに美しく咲いている綺麗なお花を鉢から切り取ってしまう必要があることです。お花以外にも、これから咲くのを待っているカワイイつぼみまで切り落とす非常があることは非常に勿体ないです。

せっかく、プレゼントして頂いた胡蝶蘭の美しいお花をゆっくりと長く楽しることができないことも残念です。しかし、開花中に切ってしまったお花には、まだまだ生命力がありますので捨ててしまうのは可哀そうです。水に浮かべても綺麗ですので切り花として楽しんでください。

まとめ

胡蝶蘭はきちんとしたお手入れと管理をすることで2回お花を咲かせることができます。

お手入れの方法は今回紹介をしたように剪定をする必要があるので、適切に管理を行い綺麗な2度咲きさせていきましょう。