胡蝶蘭を贈る際のマナーとは?NG行動や注意点なども紹介

さまざまなお祝いシーンにぴったりの胡蝶蘭。華やかで豪華な印象を与える胡蝶蘭ですが、押さえておきたいマナーが存在します。

マナーを守らなければ相手に失礼な態度を取ってしまう可能性があり、注意しなければなりません。そこで今回は、胡蝶蘭を贈る際に知っておきたいマナーや注意点などを解説します。

胡蝶蘭を選ぶ際に押さえておきたいマナー

胡蝶蘭を選ぶ際、押さえておきたいマナーとして以下の6つが挙げられます。

  • 状況に応じた相場で胡蝶蘭を選ぶ
  • 立て札を添える
  • 届けるタイミングを見極める
  • 事前に設置スペースを確認しておく
  • 割り切れない奇数本にする
  • 色合いに注意を払う

ここでは、知っておくべきマナーについて詳しく解説します。

状況に応じた相場で胡蝶蘭を選ぶ

胡蝶蘭を選ぶ際は、相手や目的に合わせて本数や色合いを選ぶのがマナーです。相場よりも高すぎる胡蝶蘭は逆に相手に気を遣わせてしまうため、状況に応じた相場で胡蝶蘭を選ぶようにしましょう。

胡蝶蘭の一般的な相場は以下の通りです。

  • 誕生日祝い:10,000~15,000円
  • 開店・開業祝い:20,000~30,000円
  • 就任・退任祝い:30,000~35,000円

贈る相手の立場や状況を考え、心のこもった胡蝶蘭を選ぶのがポイントです。

参考:胡蝶蘭を贈る時のマナーとは?徹底解説! | MSDナーセリー

立て札を添える

贈答用胡蝶蘭に立て札を添えるのも、押さえておくべきマナーの一つです。お祝いシーンではさまざまな方から胡蝶蘭が届き、立て札がなければ誰が贈った胡蝶蘭なのかを把握できません。

胡蝶蘭を選ぶ際は、立て札を添えて自分が贈ったことを分かるようにしておくことが肝心です。立て札を用意するときは、読みやすい字で丁寧に書き、会社名や部署名、氏名などを記載してください。

また、「祝」や「御祝」などのお祝いの言葉を添えたり、英語表記も併記したりすると喜ばれるでしょう。

丁寧に準備した立て札を胡蝶蘭に添えることで贈り主の心遣いが伝わり、贈られた側にも好印象を与えられます。

届けるタイミングを見極める

胡蝶蘭を贈る際は、お祝いの日程に合わせて届けるタイミングを見極めることも大切です。相手側が忙しかったり贈るタイミングが遅すぎたりすると、相手に迷惑になってしまう可能性があります。

また、基本的には前日や当日までに贈りますが、贈るシーンによって適切なタイミングが異なるので、あらかじめ理解しておく必要があります。

胡蝶蘭を贈るときは事前に先方の都合を確認し、ベストなタイミングを見計らって手配することが肝心です。

事前に設置スペースを確認しておく

贈り先の設置スペースを事前に確認しておくことも、胡蝶蘭を贈る際に注意すべき点です。具体的には、設置場所のサイズを確認し、胡蝶蘭の大きさに合ったスペースがあるかをチェックしましょう。

また、日当たりや温度環境、人通りの多さなども考慮すべきポイントです。

これらの点を事前に確認して最適な設置場所を決めておくことで、胡蝶蘭を長く美しく飾ることにつながるでしょう。

割り切れない奇数本にする

胡蝶蘭をお祝いで贈る際は、1本や3本、5本など、奇数本にするのがマナーといわれています。お祝いの場において割り切れる偶数は縁起が悪いとされており、そのような歴史的背景から奇数が良しとされています。

ただし、近年では本数にこだわらず贈る方も増えてきており、生産者や小売店によっては2本や6本などで販売しているケースも多いです。あくまでも基本は奇数本ですが、贈る相手との関係性などを考慮して選ぶのも良いかもしれません。

胡蝶蘭を贈るときのNGマナー

ここまで胡蝶蘭を贈る際のマナーについて解説してきましたが、避けるべきNG行動が存在します。

ここでは、NG行動を2つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

赤一色の胡蝶蘭は選ばない

胡蝶蘭を贈る際、赤一色の胡蝶蘭は避けるようにしましょう。一般的に、赤色の花は「情熱」や「愛情」を表しますが、その一方で「火事」や「赤字」などのネガティブな意味を連想させてしまう可能性があり、タブーとされています。

花の色だけでなく、ラッピングなどでも赤色を避けることをおすすめします。お祝いの胡蝶蘭を選ぶときは、白色やピンク色の種類を選ぶのがおすすめです。

お見舞いの場合は贈らない

さまざまなシーンで活用されている胡蝶蘭ですが、お見舞いで贈るのはNGとされています。胡蝶蘭は鉢植えで販売されていることが多く、胡蝶蘭のような根のついた植物は「根付く=寝付く」とされているため、お見舞いには向いていません。

また、胡蝶蘭の花粉や匂いが控えめとはいえ、気になる方もいるかもしれません。

お見舞いでギフトを選ぶ際は、アレンジメントフラワーや果物などを贈るのが無難です。

お祝いで胡蝶蘭を送る意味とは

胡蝶蘭はお祝いシーンの定番ギフトとして広く知られていますが、そもそもなぜ人気があるのかと疑問に感じる方はいるのではないでしょうか。胡蝶蘭がお祝いで贈られる意味としては、主に以下の

  • 縁起の良い花言葉がある
  • 比較的長持ちしやすい
  • 花粉や匂いが少ない
  • どの季節でも手に入りやすい

まずは、それぞれの意味や理由について詳しく見ていきましょう。

縁起の良い花言葉がある

胡蝶蘭がお祝いの贈り物として人気がある理由の一つに、縁起の良い花言葉を持っていることが挙げられます。胡蝶蘭には、「幸福が飛んでくる」「純粋」「発展」などの花言葉があり、未来への希望や幸福、相手の門出を祝福する気持ちを表現したいときにぴったりです。

また、色別でも花言葉が異なり、白色の胡蝶蘭には「清純」、ピンク色の胡蝶蘭には「あなたを愛しています」といった花言葉があります。

お祝いの席で素敵な胡蝶蘭を贈れば、相手への感謝の気持ちや祝福の思いを表せるでしょう。

比較的長持ちしやすい

胡蝶蘭が長く楽しめることも、選ばれている理由の一つです。胡蝶蘭は花持ちが良く、咲いてから1ヶ月以上鑑賞できます。

また、熱帯植物なので耐暑性に優れており、水やりの頻度が少なくて済むので手間がかかりません。

胡蝶蘭は他の花に比べて長持ちしやすいため、長期間きれいな花を楽しむことができ、贈った側の気持ちも伝えやすい植物です。お祝いの席で華を添えるだけでなく、その後もインテリアとして活躍してくれる胡蝶蘭は、贈答品の定番として広く愛されています。

花粉や匂いが少ない

胡蝶蘭は花粉や匂いが少ないため、アレルギーの方でも飾りやすい植物です。

花粉症の方にとって、室内に植物を置くのは少し抵抗があるかもしれません。しかし、胡蝶蘭は花粉が比較的少ないため、花粉症の方でも安心して飾れるでしょう。

また、香りが強すぎる花を贈ると香りに敏感な方には気を遣わせてしまう可能性があります。胡蝶蘭の香りは控えめなので、どのような方にも喜んでもらいやすい花といえます。

どの季節でも手に入りやすい

胡蝶蘭は、一年を通していつでも入手可能な花です。胡蝶蘭は温室で栽培されることが多く季節を問わず生産されており、生産者が計画的に開花時期をコントロールしているため、需要に応じていつでも出荷されています。

また、流通網が発達しているため、日本全国どこでも新鮮な状態で手に入れることが可能です。

胡蝶蘭はどの季節でも入手しやすい花で急なお祝いの贈り物にも対応できるため、胡蝶蘭の需要は年々高まっています。

まとめ

胡蝶蘭は縁起の良い花言葉や長持ちする特徴から、お祝いの贈り物として人気です。胡蝶蘭を贈る際は状況に応じた相場で選び、立て札を添えて適切なタイミングで届けるようにしましょう。

事前に設置スペースの確認をしておき、基本的に奇数本にするのがマナーです。

ぜひ本記事を参考に、マナーを身につけた上でお祝いの胡蝶蘭を贈ってくださいね。