よくトロピカルな飲み物と一緒に飾られている華やかで綺麗なお花。
よく見ると、胡蝶蘭に似ているなと思ったことありませんか?
もし胡蝶蘭が食用に使えるなら、家で手軽に使ってみたいですよね。しかし、胡蝶蘭って食べられるのでしょうか。
今回は、胡蝶蘭が食用(エディブル・フラワー)のお花として食品と一緒に飾って、あわよくば食べていいものかどうなのか。そもそも口に入れてもいいものなのかどうか。
胡蝶蘭は食べられるのか、迫ってみたいと思います。
胡蝶蘭を食用として食卓に飾る?
ハワイアンなお店に行くと食事と一緒に飾られていることがあるお花。
その種類はたくさんあるので、どれでも食べられるのかと勘違いしそうになりますが、自然界でのお花にはそこらへんに咲いていても毒を持っているお花もいるほどです。
そのため、お花を食卓に乗せるには注意が必要です。
胡蝶蘭が食卓に飾ってあると勘違いしそうになりますが、実際は胡蝶蘭ではなく「デンドロビウム ファレノプシス」通称「デンファレ」というラン科の別の種類のお花であることが多いです。
胡蝶蘭よりも小ぶりで、育てやすい特徴があります。
胡蝶蘭とは同じラン科の植物ですが、種が近いわけじゃありません。
胡蝶蘭の名前も、Phalaenopsis(ファレノプシス)ですので、名前似ているから同じじゃないの?って思われるかもしれませんが、デンファレの方が後から発見され、胡蝶蘭の花と似ているからファレノプシスの名がつけられたといわれています。
ハワイで改良が始められ、ノビル系が苦手といわれていたハワイでの気候に始めてデンドロビウム ファレノプシスが広がったため、ハワイアンの食事に使われていることが多くなっているようです。
胡蝶蘭は直射日光が苦手なのに対して、デンドロビウム ファレノプシスは直射日光でも大丈夫です。そして胡蝶蘭と同じで10度以下の環境が苦手です。
そのため、日本では気候が寒いのもあってデンファレは育ちにくく、家庭で育てるのは少し難しくなります。
胡蝶蘭は食べられるの?
胡蝶蘭は毒性がないので、食べられます。
味もレタスに似ているといわれていて、天ぷらにできるほど野菜に近い味や食感です。
しかし、注意しないといけないのは、市販で観賞用として売られている場合は食べられない可能性が強くなってしまいます。
先ほど出てきたデンファレ(デンドロビウム ファレノプシス)にも言えるのですが、花屋で売られている観賞用のお花の場合、保存料、農薬、延命剤などを使っている可能性があります。そのまま食べてしまうと、お花を長持ちさせるために使った薬が体に影響を与えてしまうことがあるので、観賞用として売られているお花は食べないようにしてくださいね。
食用のお花は、エディブル・フラワーといいます。その名の通り、「エディブル(edible)」=「食べる」という意味と、「フラワー(flower)」=「お花」という意味から来ています。
エディブル・フラワーってなんだかお洒落ですよね。
日本でのエディブル・フラワーの代表は、菊ではないでしょうか。その他にも、フキノトウなどがありますね。
意外と食べられるとされているお花は多く、「菜の花」「桜」などの馴染みのもの以外にも、「パンジー」「カーネーション」「デイジー」なども食べられるお花です。
胡蝶蘭をエディブル・フラワーにリサイクルしてみる方法
自宅で育てている胡蝶蘭は、花が完全に終わって落ちるのを待つより少し早めに切り取ってしまう方が、次の花も咲きやすくなります。
ちょっともったいないかなと思っても、花を切ってしまってすべての花が切り終わったら茎も切ってあげるようにしましょう。
その時に、花が咲いているのになんだかもったいないと思う時に、どうにかして再利用が出来ないかな、とエディブル・フラワーを視野に入れると思います。
でも調べると、胡蝶蘭はあまり食べない方がいいとのうわさも聞くし、どうしたらいいのか分からないですよね。
胡蝶蘭を何年も自宅で育てていて、農薬や、延命剤、保存料などを使わず、水だけで育てているなら胡蝶蘭自体に毒はないので食用にしても大丈夫なはずです。
しかし、食用として育てているわけではないので、実際のところ体にどのように作用してしまうかは分からないので、安全を保証することが出来ません。
もし自分で食べてみてもいいかなという場合、このような使い方があるので自己責任で参考にしてみてくださいね。
- ジュースなど明るい飲み物に添える
- 天ぷらにして食べてみる
- サラダの具として入れてみる
- 食卓の真ん中に飾ってみる
などたくさんの使い道があります。
胡蝶蘭が食べられるということは、それだけ幅も広がります。
いつもの食卓に胡蝶蘭を添えれば華やかで、ハワイアンな食卓に仕上がるので、切った花を飾ってみてはいかがでしょうか。
目でも口でも楽しめる食事になりますね。
まとめ
胡蝶蘭を食用で使えるのかというと、実際よく見かける胡蝶蘭に似た食用飾りはデンファレという胡蝶蘭とは違う種類のラン科のお花でした。
ハワイで品種改良をされているので、ハワイのお店など夏を感じられる食事でよく見かけます。
胡蝶蘭も食用にすることは可能です。それは胡蝶蘭自体には毒がないためです。
しかし、胡蝶蘭に毒はなくても、胡蝶蘭を育てているときに使っている薬剤に反応しないとは限りません。
家で何年も育てているから毒素は抜けているから大丈夫と食べてしまっても、なにがどのように体に作用するのか分かりません。
観賞用に育てられたお花ではどんな薬を使っているのか分からないため、出来るだけ食用に使わないようにしてくださいね。