本物そっくり?光触媒の胡蝶蘭とは。

みなさん、光触媒って聞いたことありますか?

光触媒という言葉自体知らない方も多いでしょうし、「光触媒の胡蝶蘭」なんて言われても、なおさら分からないって方がほとんどだと思います。今実はそんな光触媒の胡蝶蘭が話題になっていて、プレゼントなんかでも贈る方が増えているんです。

今回は、光触媒の胡蝶蘭とはどういうものなのか?その人気の秘密は普通の胡蝶蘭との違いをお伝えしていきたいと思います。

光触媒とは?

光触媒とは

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光触媒とは簡単にいうと「光によって化学反応を起こし、周りに影響を与える物質」の事です。あくまでも周りに影響を与える物質なので、光があたっても光触媒自体は見た目やその他、なにも変化する事はありません。

身近なものでいうと植物に含まれる「葉緑素(クロロフィル)」なども光触媒の1種で、この葉緑素の働きで植物の光合成が促されます。また、光触媒の代表的な物質の一つに「酸化チタン」というものがあります。この酸化チタンはチタン鉱石という天然の鉱石から採れる物質で、人体にも無害な為塗料から食材まで、様々なものに使用されています。酸化チタンは紫外線があたることによって有機物を分解する作用があり、これによって抗菌効果や脱臭効果が期待できる為、酸化チタンをはじめとする光触媒は、現在ではとても注目されている物質なのです。

さて、そんな光触媒が胡蝶蘭とどう関係してくるかというと、実は今、光触媒でつくられた胡蝶蘭がとても人気になっているのです。もちろん胡蝶蘭以外にも光触媒で作られた造花は多く販売されていますが、胡蝶蘭はそのイメージもあり、贈り物に最適であったり縁起が良いなどの理由で特に話題になっています。

光触媒で作られた胡蝶蘭は普通の胡蝶蘭と違い、まず造花なので枯れることがなく、水を上げたりなどの育てる手間がかかりません。その上、部屋に置いておくと臭いの元を分解してくれたり菌の増殖を抑える効果があるのでお部屋の中も衛生的になるという優れものです。

造花ではありますが見た目も本物とそっくりなので、さらに脱臭抗菌効果があるとくれば、その人気もうなずけるでしょう。

光触媒の胡蝶蘭、その人気の秘密

胡蝶蘭

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この光触媒の胡蝶蘭ですが、一般的には通常の造花の上に酸化チタンやアミノ酸などの光触媒をコーティングしたものが多く、先ほどもお話しした通り、造花ですが見た目は本物に見間違えてしまうほどです。

置いておくと空気を綺麗にしてくれる効果があるので、引っ越し祝いや開店・開業祝いなどに贈られる事も多く、もらった人の喜びの声がとても多いそうです。

特に飲食店などでは、料理の味や香りを邪魔しないよう香りの強い花を置けない事も多く、そういった際にも造花である光触媒の胡蝶蘭は最適なのです。個人宅でもそうですが、タバコやペット、トイレなど、臭いが気になる場所に置いておくだけで脱臭してくれるので、自分の為に購入される方も少なくないとか。

胡蝶蘭=贈り物、というイメージが強い方も多いと思いますが、こういった効果があり手間のかからない造花であれば自分でも欲しいですよね?また光触媒はその物質自体がなにか変化して効果を及ぼすわけではなく、蛍光灯や太陽光などの光のエネルギーを利用して効果を発揮している為、この光のエネルギーさえあれば半永久的に効果があるといわれています。

市販の消臭剤や脱臭剤などの方がわかりやすい効果はあるのかも知れませんが、半永久的にお部屋を衛生的にしてくれる、と考えると、見た目もキレイですしひとつは置いておきたい所ですね。

プレゼントに最適!光触媒の胡蝶蘭の管理法や贈る時の注意点

ここまで光触媒の胡蝶蘭がいかに様々なシチュエーションで役に立つかを書いてきましたが、やはりモチーフにしている胡蝶蘭のイメージもあって、最も多く活用されるのは、昇進祝いや開業祝いなど、プレゼントとして贈られる時でしょう。

光触媒の胡蝶蘭は特殊な加工をしていない限り香りもありませんし、枯れる心配や育てる手間もかからないので基本的にはお祝いであればほとんどのシチュエーションで贈って問題ないでしょう。あえて「贈る時の注意点」を挙げるとしたら、それは「相手が置く場所」を自分の中でイメージして贈る事かと思います。

何回もお伝えした通り、造花である事にはたくさんのメリットがあります。ただし、半永久的に枯れない、という事は、捨てない限りずっとその人の所に残る、ものでもあるのです。通常のお花を贈る場合ですと、どうしても枯れてしまう事が多い為、そのタイミングで処分する事は可能です。それもあって少々置き場所に困るような大きな花だったとしてもキレイなうちは置いておく事が出来ます。

ただ、造花である光触媒の胡蝶蘭などはこのように相手が置き場所に困るようなサイズのものを贈ってしまうと、どうしても邪魔になってしまう可能性が出てきます。

やっぱり贈る側だったらいつまでも喜んで飾っておいてほしいですよね?なので個人的には光触媒の胡蝶蘭を贈る際には、デスクの上・寝室やトイレなどの棚の上など、ちょっとした所に置いておけるくらいの大げさにならないサイズのものを贈るのがいいかと思います。

また、光触媒の胡蝶蘭を置くときの管理法ですが、造花であっても置いておくともちろんホコリなどの汚れは溜まっていきます。せっかく抗菌効果があるものなのに、それ自体が汚くなってしまったらもったいないですよね?なので定期的に乾いた布などで優しく拭き取ってあげるようにしましょう。

この時に注意して頂きたいのが、

①洗剤などを使わない

②強くこすらない

上記の2点です。最初に書いた通り光触媒でコーティングしてあるものなので、そのコーティングが落ちてしまわないように注意しましょう。

まとめ

どうでしたか?光触媒の胡蝶蘭。育てる手間もなくって脱臭抗菌効果もあるなんてほんとにすごいですよね。

中には、やっぱり贈り物なら生花でしょ!大切な人に造花なんて……、てお考えの方もいらっしゃると思います。もちろん人それぞれ考え方はあると思いますが、相手の事をもう一度考えてみた時、育てるのが苦手な人やキレイ好きな人、面倒臭がりのあの人には光触媒の胡蝶蘭も候補に入れてみても良いかも知れませんよ?

生花でも造花でも、相手の事をしっかりと考えて、喜んでもらえる贈り物が出来ると良いですよね。