臭いが少ないはずの胡蝶蘭が臭い原因と対処法とは?

胡蝶蘭はもともと臭いが少ないのでお祝いなどシーンを選ばないことでも人気があるお花です。

そんな胡蝶蘭が臭いを発するときがあります。

なんだか変な匂いがしてきて不安。

なんだか胡蝶蘭の調子がおかしい。

といった、臭いから分かる胡蝶蘭の変化についてまとめてみました。

胡蝶蘭は臭いが少ないお花?臭いを出さないための育て方

胡蝶蘭 臭い

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胡蝶蘭はラン科のお花で、世界では700属以上15000種以上ある中の一つです。胡蝶蘭はそのラン科の花の中では珍しく栄養をためておく玉のような塊茎(バルブ)ものがありません。

胡蝶蘭は主に葉に栄養を蓄えておくことができるようです。

その葉が3枚以上になっていると花を咲かすといわれています。

また、熱帯地方で生まれた胡蝶蘭は、水が多い地域で済んでいたのにもかかわらず砂漠にいる植物のような栄養の作り方をします。

胡蝶蘭は着生ランで木の上に自生しています。そのため根っこが空気中に触れていることが当たり前になっていることで水は雨が降ったときしか摂取できないからです。

少ない水を使って栄養を作ろうとしますので、植物を育てている人は水やりの頻度など少し少ない気がして戸惑うことも多いのが胡蝶蘭です。

水をあげるときは、表面が乾いたらコップ一杯のたくさんの水を与えて、鉢の中の空気を換えてあげます。

水をあげることで空気を入れ替えてあげることで息をさせてあげることができます。

また、葉水を与えてあげると喜びます。毎日霧吹きで葉の表と裏に水を与えてあげてくださいね。

胡蝶蘭は木の下で生きていますので、木陰になっています。胡蝶蘭は直射日光が苦手になっていますので、家で育てる場合も置き場所に気を付けてあげる必要が出てきます。

レースのカーテン越しの明るい場所においてあげることが一番です。

寒さも苦手なので、15度以下になるべくならないような場所においてあげます。

空気が循環している温かい場所においてあげるようにしましょう。

そんな胡蝶蘭に匂いはかすかにあります。しかしあまり自己主張をしてこない匂いであるのは確かです。

胡蝶蘭の掛け合わせの種類によっては香りを楽しめる胡蝶蘭も出ていますが、今多くの胡蝶蘭に匂いはあまり感じません。

花粉もあまり出ないので、飲食店などの匂いが邪魔しないお店や人が沢山集まる接客業などにおいても気にならないので、贈り物に人気があります。

胡蝶蘭が臭い?考えられる原因とは

胡蝶蘭が臭いときの原因と対策

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しかし、胡蝶蘭にとっても快適といえる環境で育てていたとしても臭いがしてくることがあるようです。

それは、胡蝶蘭の特徴と関係してくることがあります。

  • 腐っている
  • カビの臭い
  • 病気

胡蝶蘭はもともと湿気が大好きなお花です。

60%以上の湿度が必要とされていて、特に夜間では80%の湿度が必要とも言われています。

しかし、室内で育てることが多い胡蝶蘭にとって快適な湿度にしてしまうと人にとってはむしむしして不快になってしまいます。

しかし湿気が好きだからといって水の頻度が多くなってしまうと根っこも常に濡れすぎてしまいます。すると酸素が足りなくなって根が息できなくなってしまうことがあります。

これが根腐れの主な原因となってしまいます。

胡蝶蘭は根が腐って枯れてくると葉の色が変わってきたり、葉がしわしわになったり、明らかに元気がなくなってきてしまいますので気を付けましょう。

胡蝶蘭が臭う主な原因と対策

カビの臭いがすることもあります。

胡蝶蘭にカビが繁殖してしまい、腐らせてしまい臭いが出ていることがあります。

もともと胡蝶蘭にはいくつかの菌がついています。その中にはカビ菌もいるのですが、胡蝶蘭に元気があれば菌にも負けることがありません。

しかし胡蝶蘭が何かの原因で弱っていると、カビに負けてしまいます。

それは、環境によることも多くあります。

空気が淀んでいる風通しが悪い場所において置いたり、日が当たらない場所において置いたりするとなりやすいです。

また、根腐れをおこして根が枯れていくと、カビに負けてしまいます。

胡蝶蘭の病気が原因で臭いがすることがあります。

軟腐病などの病気になってしまうと悪臭を放ってしまいます。

葉がぶよぶよしているところが軟腐病になってしまっている部分です。葉っぱ全体に広がってしまっているなら株を取り出してその株は処分するしかありません。

部分的なら大きめに切除して、塩素系の漂白剤を幹部にぬり様子を見ます。

軟腐病は細菌で、ぶよぶよしている部分にたくさんの細菌がいます。水に乗って他の植物のところへ移動してしまいます。乾燥すると白くなり飛んでいき他の胡蝶蘭や植物を軟腐病にしてしまいます。軟腐病になったら、すぐに対処しておかないと大変なことになってしまいます。

軟腐病は葉焼けしたところから感染しやすいので、日の当たり具合には気を付けましょう。

胡蝶蘭は湿気が好きなので勘違いされがちですが、胡蝶蘭の植え込み材に多く使われているミズゴケは水を長く多く蓄えておける力があります。そのため水やりの頻度はそこまで高くありません。

また、胡蝶蘭自体もずっと根っこが濡れていることはあまり好きではないのです。そのため他の植物のように育ててしまうと根っこを枯らしてしまいます。

胡蝶蘭の枯れる原因のほとんどが、水やりのし過ぎによる根腐れです。

まとめ

胡蝶蘭は匂いが少ないお花です。

そんな胡蝶蘭から普段と違う臭いがして来たらすごくびっくりしてしまいますよね。

そんなときは臭いの原因をしっかりと見極めて対処をしましょう。早めに気が付いて対処をすることが大切です。