胡蝶蘭に液肥がおすすめって知ってた?肥料の与え方の簡単なコツ

胡蝶蘭を大切に育てている方が気になってくるのが肥料ではないでしょうか。

胡蝶蘭は主に液肥を使用するのですが、なぜ液肥を使うのでしょうか。胡蝶蘭の育て方の管理方法や肥料をあげるときの注意する点、室内の置き場所など、胡蝶蘭にあげる液肥のことを中心にお答えしていきます。

肥料を与える前に知っておく胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭の液肥

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胡蝶蘭を育てているときにふと元気がないなと感じることはないですか?

元気がないからといって、安易に肥料をあげてしまうと枯れてしまう原因にもなりかねません。

肥料をあげるタイミングがあります。

しかし肥料をあげるその前に、胡蝶蘭にとって快適な環境を与えてあげることが大切です。

胡蝶蘭は高温多湿を好むお花です。

東南アジアで生まれた胡蝶蘭は寒さが苦手です。

日本の気温だと10度を下回ることも多いため、胡蝶蘭が弱りやすくなります。

胡蝶蘭は15以下になると成長が止まってしまうので、できるだけ15度以下にならない環境を作ってあげてください。

7度を下回ると凍ってしまって死んでしまいます。

窓際においてあると、外の気温の影響で10度を下回ってしまう可能性もあります。

加温してあげてくださいね。

胡蝶蘭は、18度から25度が快適な温度といわれています。

また、胡蝶蘭は木に着生ランでいつも木陰にいるお花なので、日の光が苦手です。

お花は日に当てたほうが喜ぶと思いがちですが、胡蝶蘭は少し違ってきますので注意が必要です。

レースのカーテン越しの淡い光が当たるくらいが丁度よいです。

水やりがとても大切です。実は毎日あげることはやってはいけないことなのです。

胡蝶蘭の植え込み材の表面が乾いたと思ったらコップ一杯たっぷりとお水をあげてください。

受け皿にたまった水はすぐに捨ててくださいね。

胡蝶蘭は湿気が好きですが、根っこはずっと湿っているのを嫌がります。

というのも、胡蝶蘭は木に着生して生きているので土などに埋まっていなく、根っこがむき出しの状態で生きています。そのため植え込み材で水分を調節しようとすると胡蝶蘭にとっては少し窮屈な存在になってしまっているようです。

しかし、日本では高温多湿の状態が作りにくいので、ミズゴケやバークなどの植え込み材で水分を調節する必要があります。

なので、乾かし気味に水の頻度を下げます。そして水をあげるときはたっぷりとあげることでメリハリが出て、胡蝶蘭らしさが出てきます。

葉水も大好きですので、70%という胡蝶蘭にとって快適な湿度が取れない時は、霧吹きなどで葉水をしてあげると喜びます。

胡蝶蘭に液肥がおすすめの理由

胡蝶蘭にとって、肥料は嬉しいものです。しかし、少し間違うと枯らしてしまう原因になってしまいます。用法用量守らないといけない薬みたいなものです。

お花にあげる肥料は、

  • 植え替えの時に土に混ぜるもの
  • 土のようなもので土の上などにおいておくもの
  • 土に直接入れる液体状のもの

といったように、見た目にもたくさんの種類の肥料があります。この中だと、胡蝶蘭にとって一番いいのは土に入れていく液体状のものになります。

種類はこれだけでなく、窒素、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどなどたくさんの種類があって、どれが主になっている肥料なのか選ぶことでPHを変えることができます。

PHを変えることで酸性やアルカリになります。それによって成長しやすい植物が変わってきます。

胡蝶蘭に使う肥料は、洋ラン用と書かれているものです。PH5.5ほどが最適といわれています。

胡蝶蘭にとって洋ラン用の液肥が最適だといわれているのは、水に薄めて使えるからです。

実は胡蝶蘭に肥料はあまり必要としません。水の力だけで栄養を作ることができるからです。そのため肥料の与えすぎは胡蝶蘭にとっては栄養過多になってしまうのです。

そのため胡蝶蘭に与える肥料はとても薄めていきます。

だいたい、1000~5000倍に水で希釈してから胡蝶蘭に与えていきます。

胡蝶蘭にとって液肥が最適である理由は、限りなく水に近い状態で栄養を与えることができるからです。

胡蝶蘭に負担になりにくい方法で、胡蝶蘭が効率よく栄養を蓄えることができます。

胡蝶蘭におすすめの肥料を与えるタイミング

胡蝶蘭の肥料を与えるタイミング

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胡蝶蘭の栄養を必要とする時期は水分の吸収率も高くなり、水をあげる頻度が上がります。

その分栄養を必要としているときですので肥料をあげるタイミングです。

それは、胡蝶蘭の花が終わってからです。

逆に花が咲いているから栄養が必要だと思って肥料を与えてしまうと、花が咲いている期間が短くなってしまいます。

胡蝶蘭の花が終わるのをじっと待ちましょう。

花が終わったら茎を2~3節ほど残して清潔なはさみで切ります。

すると胡蝶蘭が次の花を咲かせる準備を始めます。

栄養を蓄える時期として水もたくさん使い、胡蝶蘭の葉っぱの中に次に咲く花の元となる栄養を蓄えていきます。

このころには水をあげる頻度が冬の間より多くなってくると思います。

表面が乾いたら水やりをするのを忘れずに行ってくださいね。

肥料は約1ヶ月の間与えると良いようです。

もし、植え込み材が完全に乾いてしまったら、植え込み材は水をはじいてしまいますので、一度たくさんの水で濡らしてから、時間をおいていつもの水の量を与えるようにしてくださいね。その時は、水で行って、次回から肥料入りをあげるようにしてくださいね。

また、胡蝶蘭の元気がないときには肥料は与えないようにしてくださいね。

まとめ

胡蝶蘭にとって肥料は、栄養を蓄える補助役なんですね。

補助するので液肥であげると、胡蝶蘭へあげる肥料の量を調節することができるため、たくさんある肥料の種類の中でも一番のおすすめなのです。

胡蝶蘭に正しい肥料の上げ方を知って、胡蝶蘭のお花をまたきれいに咲かせてあげてくださいね。