胡蝶蘭の根っこが黒い!対策と対処の仕方

胡蝶蘭の根っこが黒いとびっくりしてしまいますよね。

いつもはバークやミズコケなどに埋まっていてあまりその姿を見ることができないので余計気になります。

植え替えの時に黒くなっている部分があったり、ひょんなことから黒い根っこをみてしまったりすると、このままにしておいていいのか心配になりますよね。

今回は根っこが黒い原因と、対処と対策を見ていきたいと思います。

胡蝶蘭の根っこが黒い!まず健康な根っこってどんなもの?

胡蝶蘭の根っこが黒くて不安ですが、そもそも胡蝶蘭の根っこはどういった状態が健康なのでしょうか。

胡蝶蘭は東南アジアの熱帯地方が原産です。

熱帯雨林では胡蝶蘭は大きな木に自生しているので地面に生えていません。

地面のような常に濡れている部分を避けて、木の上に根っこを置いているのは理由があります。

胡蝶蘭の根っこは空気が好きです。

根っこは、乾いたりぬれたりを繰り返すことで生きることができます。

というのも、胡蝶蘭の根っこはとても太いです。

胡蝶蘭の茎と同じくらい、もしくはそれよりも太い場合があります。

そもそも胡蝶蘭は厳しい環境で生きています。胡蝶蘭の原産地でもある東南アジアなどの熱帯地方では雨季と乾季があって、雨が降るときはとても降りますが、乾季の時にはなかなか雨が降ってくれない厳しい環境が続きます。

胡蝶蘭は乾季でも雨季でもどちらでも生きていけるようになっています。

雨季の雨が多いときは、濡れすぎないようにしています。乾季の雨が降らない時は蓄えた水分を使って耐えています。

胡蝶蘭の根っこが太いのは、厳しい環境でも耐えられるようになっているからなんですね。

胡蝶蘭は野生だと木の上という風通しがいいところにいるので、鉢に入っていると胡蝶蘭は窮屈に感じることがあります。

水のやりすぎだと根腐れをおこしてしまいます。

根腐れをおこすと根っこが黒くなることもあります。

胡蝶蘭の根っこが黒くなる原因

根っこが黒くなってしまう原因の多くが、「カビ」です。

カビによる軟腐病や、フザリウム、斑点性、リゾクトニアといった菌による病気が主になります。

このフザリウム、斑点性、リゾクトニアといった菌は胡蝶蘭の根っこがある鉢には絶対にいる菌が原因です。

この菌にやられてしまい、胡蝶蘭が根腐れ病になって黒くなるのは菌が原因ですが、どの菌によるものかはとても分かりにくくなってしまいます。

胡蝶蘭が菌に侵されてしまうと、免疫力も低下してきて徐々に弱ってしまいます。早めの対処がおすすめです。

その前になるべく根っこが黒くならないようにする環境が大切で、そのためには根腐れをおこさない水やりの仕方が必要です。

根腐れを起こしやすいので、胡蝶蘭を育てるときは気を付けてあげる必要があります。

根っこが黒くても大丈夫な時って??黒くならない対策とは?

胡蝶蘭 根っこが黒くならない対策

stux / Pixabay

根っこを根腐れ病にしない為には、水やりの仕方が最も大事になってきます。

胡蝶蘭が黒くなるのは水のあげすぎです。

まず、一株ずつ乾いてからコップ一杯の水をあげてください。

温度は常温で、冷たくても熱くてもよくありません。

バークやミズゴケなど表面から1センチまで指を入れて乾いていたら水やりのサインです。

また、バークやミズゴケの下の方を触ってみてまだほんのり湿っていることも確認してくださいね。

バークやミズゴケは完全に乾ききってしまうと水を吸わなくなってしまいます。乾いているけどほんの少しだけ湿っているくらいが水やりの最も適したタイミングです。

水やりの頻度は環境にもよりますので、定期的に見てあげてください。

また株ごとに違ってきますので、一株ごとに確認してください。

根っこが完璧に死んでしまうと、太さがあった胡蝶蘭の根っこが細くなってからからに乾いてしまいます。

また、緑色をしていることが多い根っこですが、部分的に黒くなってしまいます。

しかし、黒い根っこがあるからといって他の根っこが元気ならば大丈夫な可能性が多いです。

どうしても弱い根っこから元気がなくなってしまいます。また、真ん中の根っこは通気性が悪くなってしまう部分でもあるので、胡蝶蘭の根っこは中のほうが黒くなっている可能性が高いです。

定期的に植え替えもしていて、葉っぱも健康で、根っこの真ん中が黒くなっているところが数本あるようでしたらそこまで心配する必要はないでしょう。

根っこが黒いときの対処方法!

 

根っこが多いことに気が付くときは、植え替えの時が多いと思います。

部分的に黒くなっているときは、他の根っこが緑色をしていて太いうちは、黒い部分だけを切って健康な状態の根っこだけにしてあげる必要があります。

また、切るときのはさみもしっかりと消毒しないと、根が黒くなってしまう原因となってしまいますのでこまめに消毒してください。

あまり植え込み材を変えていないという方は、花が落ちた6月あたりを目安にバークやミズゴケの交換をおすすめします。

基本的に2年に一回は植え替えを行うようにしましょう。

ミズゴケとバークによって注意することが違ってきますので、それぞれの植え替えの仕方を参考にしてくださいね。

植え替えをした最初の1週間から2週間は何もせずに環境に慣れさせてあげてください。その間は水もあげません。

根っこを切るときの目安は、触ってみて中に詰まっている感触があるかないかです。弾力があればその根っこは生きている可能性が高いです。その場合はたとえ黄色くなっていても切らずにするとよいでしょう。

黒くなっている根っこと同様、根っこが緑色をしていても弾力がなくフニャフニャと柔らかい場合元気がないことが多いです。その場合ははさみで切ってあげたほうがよいでしょう。

また、根っこが黒くなった時に見られる菌の特徴と消毒の仕方もまとめてある記事がありますので参考にして下さいね。

胡蝶蘭の根っこが関係してくる病気にはこんな共通点があった!

まとめ

胡蝶蘭の根っこが黒くなる原因は、菌だということが分かりました。

菌が繁殖することで根腐れをおこすことで黒くなってしまいます。しかしどの菌が根腐れをおこしたのかはパッと見では分からないのですね。

折角大切にしている胡蝶蘭ですので、長く健康に生きていてほしいですよね。

根っこが黒いからといって死んでいるわけではありません。ただ病気がちになっているので、早めの対処をして健康を取り戻しましょう。