胡蝶蘭についてしまった害虫!どうすればいいの?

貰ったり買ったりして大切にしている胡蝶蘭。そんな胡蝶蘭に虫のようなものがついてしまった!

これはなに?どうやって処理すればいいの?

と困ってしまうと思います。

どんな害虫がついているのか確認して、適切な処置ができるように見ていきたいと思います。

害虫って葉っぱを食べるだけじゃないの?胡蝶蘭が弱ってしまう害虫

IvaCastro / Pixabay

胡蝶蘭についてしまった害虫は、害虫によってウイルスなどの感染症や、カビなどを広げてしまう可能性があります。

見つけたら早めに駆除することが大切です。

虫によっては胡蝶蘭の養分を吸い取って、胡蝶蘭を弱らせてしまう場合があります。胡蝶蘭が弱ってしまうと免疫力が低下して病気にかかりやすくなってしまいます。

・カイガラ虫

カビのようなふわふわした粉上のものが葉についています。白いことが多く、触ると取れます。

ふわふわしているものは卵の塊です。

成虫の場合、かさぶた状になって葉にくっついていることがあります。葉の裏などにもいることがあるので注意してみてください。

胡蝶蘭の養分を吸う害虫ですが、一度発生すると駆除に時間がかかるので根気よく対処していくことがポイントとなります。

【カイガラ虫の対処方法】

ガーゼや歯ブラシなどで葉についているものを取ります。かさぶた状になっているものは葉っぱを傷がつかないようにはがしていきます。そのときはつまようじなどを使っていくとよいでしょう。

中性洗剤(プロピレングリコール(PG表記)を含まないもの)を2000倍に薄めたものを使用し、葉だけでなく株や鉢にも注いでいきます。そのあと常温の水ですすぐように、葉や株や鉢に注いでいってください。

受け皿にたまった水はすぐに捨ててくださいね。

中性洗剤を薄めたものを流すことで目に見えない幼虫などを駆除する役目があります。

また一度つくと駆除は時間がかかることが多いのも特徴です。2週間に一度同じように対策していきます。

【カイガラ虫の対策と予防方法】

多くは外から持ってきた株についていることが多いです。また隣にある花に移りやすいので近くに花を置いている場合は離すか、そちらの株にも薬剤をつけていきます。

薬剤を使用する場合は、「スプラサイド」や「オリオン」が良いでしょう。

薬剤の場合は根には使用しないように気を付けてください。

胡蝶蘭は乾燥しすぎるのもよくない??乾燥していると発生する害虫

・ハダニ

ハダニは室内で育てている胡蝶蘭だと一年中発生してしまう害虫です。梅雨明けから繁殖しやすくなります。

葉の裏がべたべたして、白斑ができ、白斑の中にとても小さな赤ダニがついています。

放っておくと葉が軽く巻いていたり、よじれることがあります。クモの巣のような糸が出てくることがあります。

【ハダニの対処方法】

ハダニは乾燥しているところが好きです。高温で乾燥しているところが好きなので、葉に水をかけたりしてハダニの密度を下げていきます。

薬剤を使うと抵抗力がついてしまいます。3種類ほどの薬を順繰りに使っていきます。

殺ダニ剤を使うとよいでしょう。「ケルセン乳剤」「テルスター」などを使用します。

【ハダニの対策と予防方法】

乾燥しているところが好きなので、葉に水をかけ、予防します。葉の裏などにも水をかけるようにしていきます。

害虫のまとめ。よく見る虫も胡蝶蘭にとっては害虫だった

IvaCastro / Pixabay

・コナダニ

一輪だけ原因不明にしおれることがあります。花粉や柱頭に寄生した場合になり、目に見えるものではないので発見がしにくくなります。

湿度が高く光も当たらない暗い場所で発生し、あまり胡蝶蘭にはつきませんが、ミズコケやバークなどに発生します。

「ケルセン乳剤」「ペンタック」などを使用します。

・スリップス

花弁に寄生する虫です。つぼみや花に影響し、花びらのふちが黄色く変色してしまいます。

「アドマイヤー・アセフェート水和剤(オルトラン)で防除します。

・アブラムシ

花やつぼみ、花茎につきつぼみが落ちたり開花しなくなったりします。またアブラムシはウィルスを媒介します。見つけたら即駆除しましょう。アブラムシは光るものが嫌いで、アルミ酸が多く含まれた葉が好きです。土が窒素成分が多くなると発生しやすくなるともいわれています。葉を作るのにはとても大切な栄養素ですが、栄養剤をつけていると発生しやすくなることがあります。

「テルスター・オリオン・アドマイヤー」などの薬を使用します。

・ナメクジやカタツムリなど

ナメクジなどが発生すると葉や新芽は花芽、根などの大切な部分を食べてしまいます。繁殖すると枯らしてしまうことがあります。室内にある場合はあまりありませんが、梅雨あたりに発生します。

薬剤だと「アクテリック乳剤」などを使用します。ビールなどを皿に入れて近くにおいておくとナメクジが大好きな匂いのお陰で、吸い寄せられそのまま退治することができます。

・ダンゴムシ

ダンゴムシは、触ると団子状になります。根の先端にある成長するのに大切な部分を食べてしまうことがあるので注意が必要です。

「デナポン」を使用します。

まとめ

虫が発生してしまうとせっかく綺麗な胡蝶蘭の見栄えを損ねるだけでなく、胡蝶蘭の命にもかかわってきます。

また、胡蝶蘭の土の部分に、落ちた葉っぱや花などをそのままにしておくと虫がつきやすくなる原因にもなります。

レースのカーテン越しの光が当たる、風通しがいい暖かい部屋で、置いておいても虫はどこからかやってくると思います。よく観察して早めの対処を心掛けましょう。