胡蝶蘭に肥料は必要なかった??肥料をあげるときの注意点

胡蝶蘭にとって肥料は必要なのでしょうか。胡蝶蘭には肥料が必要ないという方がいるほど、胡蝶蘭にとって肥料は、あまりあげなくても大丈夫といわれることご存知でしたか?

今回は、肥料は必要なのか

また胡蝶蘭にとって必要な肥料とはどんなものなのか?

どの時期に肥料をやるのか

胡蝶蘭にとって肥料についてのあり方を見ていきたいと思います。

胡蝶蘭に肥料って必要なの??肥料をあげる前にたいせつなこと

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胡蝶蘭は環境にもよりますが、4~6月頃に花が咲きます。この花が咲いている状態は、1か月から長くて3ヶ月ほど花が咲きます。

日が当たる風通しの良い場所に、18度以上、27度未満の温度が最適といわれています。

日が当たるといっても直射日光でなく、遮光率50%から70%ほどがいいとされ、室内であればレースのカーテン越しほどの光で大丈夫です。

胡蝶蘭にとって水やりは最も大切になります。理由は水やりをしすぎることで枯れてしまうことが多いから。

大切にしている胡蝶蘭を気にするあまり、まだ土が乾いていないのに水をあげちゃうことってありませんか??

2日前にもあげたけど、なんだか元気がないように感じるから水が足りなかったかな?と思ってまた水をあげてしまったりすると、根腐れをおこして枯れやすくなってしまいます。

枯れてしまう原因はこの水やりのし過ぎがほとんどです。

胡蝶蘭はの根は乾燥気味のほうが元気でいることが多いので、水やりは10日ほどに一回などで十分です。そのとき大切になってくるのが、自分のお宅にある胡蝶蘭が植えられている鉢です。

鉢が素焼き鉢の場合と、プラスチックの場合ですと水のやり方が違ってきます。

というのも、素焼き鉢は水やりしても乾くのが早いことが特徴なので、一週間から10日に一度たっぷりの水を与えます。

プラスチックの鉢の場合は、乾きにくい特徴があるので、10日から2週間ほど時間をおいてたっぷりの水を与えても大丈夫です。

どの鉢にも言えることですが、受け皿にたまった水はすぐに捨ててあげてください。

胡蝶蘭に肥料をやる場合、どういった肥料がいいの?時期によって違いってある?

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胡蝶蘭が枯れる原因は水のあげすぎだってことが分かりました。

栄養が足りないから枯れるのではないのですね。

適度に肥料をあげることでまた元気に花が咲いてくれるようになります。

その肥料の上げ方のコツとしては、簡単に言うとあげすぎないが適切です。

肥料は主に、洋ラン用に作られている肥料を5倍ほどに薄めて使います。このとき、表示に合わせて薄めてくださいね。5倍はあくまで一般的な洋ラン用の肥料の薄める濃度です。

基本的に冬に肥料を与える必要がありません。

10月頃から胡蝶蘭のお休みの時期として必要最低限のお水だけ与えて過ごします。

暖かくなってきた春から肥料が必要になります。

花が咲く5月頃に向けて栄養が必要になってきますので、この時期から肥料をあげることが大切になってきます。

このときの肥料が、花を咲かせる養分になっていくのですね。

花が咲いているときに多くの肥料は必要ありません。

液肥(水に溶かして使う肥料)や固形タイプの肥料どちらでも大丈夫ですし、園芸用の肥料でも大丈夫ですが、心配なら洋ラン用が間違いはないかなと思います。ただし少し値段も高いので園芸用の肥料を1500倍から3000倍に希釈したものをあげるとよいです。

水溶性リン酸系が主に有効です。しかし、窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)が10-10-10や6-6-6といったように水平に同等入っている肥料か、リン酸(P)が少し少な目に(10-8-10)入っているものが良いでしょう。この割合はN-P-Kの順に袋に表示されていることが多いので、選ぶときのひとつの基準にしてくださいね。

肥料は毎日あげず、液肥の場合一週間に一度ほど水と一緒に与えます。

固形の肥料の場合は、ゆっくりと効果がある有機質のものがほとんどです。置肥(粒が大きめで土の表面に置く肥料)をして二ヶ月に一回ほど取り替えてあげます。

肥料はあげすぎると根が腐ってしまうので、少しすくないかな?と思うくらいでも十分かもしれません。

基本的に10月以降は肥料を与えない

春からあげる。

肥料はあげすぎない。

5月頃から遅効性の置き肥をしたら、液肥を一週間や2週間の感覚であげる。

といったことに注意して肥料をあげると良いようです。

肥料によって株を弱らせないために

肥料自体は一概にこれ!といった解決方法がないのも事実です。

胡蝶蘭の環境などによって違ってきます。

基本的に肥料はこのような形で問題ないですが、5月を過ぎても新しい根が出てこない場合、肥料をあげずに少し様子を見たほうが賢明といった場合もあるのです。

根が弱ってしまって、根から栄養分が吸収できないでいることがあります。

その原因はさまざまですが、根腐れや肥料のあげすぎで根がやられてしまっていることもがおおくあります。

何もあげずに少し様子をみていきましょう。

そこに肥料を足してしまうと、枯れてしまいます。

弱っているときには環境になじませてあげたり、休ませてあげることが大切になってきます。

人間も入院しているときに、がっつり焼肉やステーキといったものを食べないのと同じです。

肥料は胡蝶蘭が元気な時、必要な場面で適度に与えます。

まとめ

胡蝶蘭は花が咲いてるときはあまり肥料を多めにやらず、暖かくなってきた花が咲く前と花が散ってから寒くなるまでに与えてあげると、花を作るために使われた栄養分を補うことができるので、次もまたきれいな花を咲かせてくれるようになります。

胡蝶蘭の環境などにもよりますが、タイミングと栄養価をみて、あげすぎないこと、水やりの頻度などを気を付けて胡蝶蘭を綺麗に咲かせていきましょう。