胡蝶蘭の手入れはどうやってするの?

「幸福が飛んでくる」という花言葉をもつ胡蝶蘭。

誕生日や結婚祝いなど、お祝い事や慶弔時に頂いたりすることが多いかと思います。

今では大きさもカラーも種類が豊富にあり、玄関先やお部屋に飾ると一気に華やかになりますよね!

しかし、いざ頂いても手入れの仕方がわからなかったり、合っているのか分からなかったりしませんか?

実は胡蝶蘭はきちんと手入れをしてあげると何度でも茎が伸びてきて花が咲きます。

そこで胡蝶蘭のお手入れについて紹介していきます。

・胡蝶蘭の水のあげ方について

水やり

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胡蝶蘭は水のあげすぎが禁物なので、基本的には表面が乾いていて水分を感じられなくなったら、コップ1~2杯程度の水を与えてあげてください。

しかし気温や季節によっても変わるので、よりもっと長持ちさせるために季節ごとに対応してみましょう。

春⇒10日に1回、暖かい時間にコップ一杯の水を与えましょう。

夏⇒1週間に1回、コップ一杯の水を与えましょう。

秋⇒10日に1回、コップ一杯の水を与えましょう。

冬⇒2週間に1回、暖かい時間に常温かぬるま湯の少量の水を与えましょう。

この時期に水を多く与えすぎると根腐れを起こしやすいので、水のあげすぎには注意が必要です。

冬季は空気が乾燥し、暖房使用時は特に湿度が下がるので、1日数回程度の霧吹きをしましょう。

・胡蝶蘭の置き場所は?

レースカーテン

胡蝶蘭は風通しの良いところを好みます。

ですが、直射日光が当たると枯れる原因になってしまうので、窓際に置く場合はレースカーテンなどで遮光するなど日焼けを起こさないように長時間明るい光に当てるようにしましょう。

エアコンの風や扇風機が直接当たるところ、寒い場所、通気性の悪い場所は避けてください。

室外に置く場合も基本は同じですが、直射日光に当たらないように遮光ネットや、よしずを使うと良いです。また、地面に置くと害虫被害の恐れもありますので、ある程度高さのある台に置いて飾りましょう。

・葉落ちや枯れた時の対処法

枯れる

枯れた原因は何なのか、まだ元気になる可能性があるのか、状態によってその時の対処の仕方も変わります。

胡蝶蘭の様子を観察して対処法を考えましょう。

根が枯れた場合

胡蝶蘭が枯れる1番の原因は、水のあげすぎで根が腐ってしまうものです。

葉がヨレヨレになると根が腐っている可能性があるので、株を持ち上げ根を確認し、茶色く変色し始めていたら腐り始めています。

芯の部分が残っていれば根腐れしている部分を取り除き、新しい鉢に植え替えましょう。

葉が枯れた場合

【葉が黒い、白い】

葉が黒くなったり、白くなったりしている場合は日焼けをしています。

特に夏場は日差しが強いため、気づいたら葉が黒くなってしまっていた、ということも経験した方はいるのではないでしょうか。焼けた部分が少なければ、置き場所を変えたりするなど暑い場所から移動させましょう。

【黄色に変色している】

下の方から黄色く変色していった葉は、まず寿命だと考えられます。

養分回収のため葉枯れを起こした場合も、黄変とともに葉が薄くなりシワシワに乾きます。

ただし、1番下の葉なら問題ありません。

完全にシワシワになった葉を軽くつまんで取り除き、引き続き風通しの良い日焼けを起こさないところで管理をしてください。

【黄色く変色した後、半透明になる】

胡蝶蘭が凍傷している可能性があります。室内に置いていても気温が低いと凍傷します。

花が咲いているときに凍傷すると花が下を向き、しおれいきます。

その場合はすぐに15度以上の暖かい場所に移しましょう。

【害虫がついた場合】

葉の色艶、表面や裏側に小さな虫が見えたりしたら葉枯れの可能性があるので、主な害虫類を紹介します。

・カイガラ虫

葉に固い殻をもった虫や、花に黒い点々がついている場合はカイガラ虫がついていることが多いです。

一度つくとあっという間に全体に広がり、完全駆除が難しい厄介な害虫のため、早めの対処をしてください。

幼虫の場合は薬剤散布が効きますが、成虫になると効果がありません。爪楊枝や柔らかい歯ブラシで葉を傷めないように一つ一つ取り除く必要があります。

・ハダニ

葉のつやがない、白班、ひどくなると葉がねじれ丸まった症状が出た場合はハダニである可能性が高いです。葉の裏側にびっしりとつくことが多いので、こまめにチェックしましょう。

ハダニは薬剤散布で効果があります。殺ダニ剤(ケルセン乳剤、テルスター等)を使用しましょう。

・ナメクジ

室外で育てている方に注意していただきたいのがナメクジ。葉っぱに穴が空いていることが特徴です。ナメクジには水に溶かして散布する薬(マイキラー)が効果的です。室内で育てるのも手ですが、外で育てたい場合は鉢の周りにナメクジの苦手とする銅板(銅箔)を置くと予防策になります。

まとめ

胡蝶蘭は寿命が長いため、長く楽しむことができます。丁寧に育てれば10年、20年、なんと50年以上も咲き続ける生命力の強いお花です。

水をやりすぎないことと、適した場所に置くことが胡蝶蘭を育てる1番のポイント!

大切に育ててみましょう!