胡蝶蘭を育てるには気温が重要!

胡蝶蘭を育てるには、気温が重要だということをご存知でしょうか。温度の管理をしっかりしてあげないと、育つものも育ちません。胡蝶蘭と気温は切り離せないほどの関係性があります。きちんと理解してあげないと、長生きしません。ここでは、美しい胡蝶蘭を長生きさせるための大切な気温についてと、その他の注意事項もお伝えしていきます。


胡蝶蘭を育てるのに気温が大きく関わる理由って?

胡蝶蘭

胡蝶蘭はラン科植物に属していて、熱帯地域(東南アジアなど)で育っている植物です。ですから、暑さには強いのですが、寒さにはとても弱い植物なのです。気温が15度を下回ると成長をやめて冬眠状態に入ってしまいます。また、10度を下回ると葉が落ちたり変色したりして、弱って枯れてしまうことがあります。

胡蝶蘭が好む気温ですが、日中は25度、夜間は15度くらいがベストです。

できる限り常に20度前後を保ってあげてくださいね。気温が上がりすぎても、下がりすぎても枯れてしまう原因となります。

そして、「熱帯地方にいたお花だから、とにかく太陽に当てておけばいいのだな!」と思うかもしれませんが、直射日光はNGです!胡蝶蘭は直射日光に弱く、すぐ「葉焼け」という葉っぱの病気になってしまいます。ただ日光は好きなので、カーテンレース越しにお日様の光を当ててあげてくださいね。

このように胡蝶蘭は気温に敏感なお花です。日本には四季がありますよね。春の気温は比較的穏やかで、夏は蒸し暑く、秋は涼しく、冬は極寒。四季を経験したことのない胡蝶蘭にとって、日本で生きていくということは身体がびっくりしてしまうことなのです。そんな熱帯地域からはるばるいらした胡蝶蘭を、日本の四季に合わせて丁寧に育ててあげる必要があります。

次に、各季節ごとの胡蝶蘭の育て方を以下で見てみましょう!

胡蝶蘭は日本の四季に合わせて育てよう!

春【成長準備期】

春春は暖かく、心地の良い風が吹いていて、過ごしやすい季節ですよね。春は胡蝶蘭にとっても過ごしやすい季節なのです。春は、胡蝶蘭にとって成長の準備期間になります。直射日光は避けて、カーテンレース越しに柔らかな日光を当ててあげてください。日中は25度、夜間は15度くらいに保ってあげるのが望ましいです。

梅雨【成長開始時期】

梅雨

じめじめと毎日のように雨が降る梅雨の時期。胡蝶蘭にとって、湿度が高くなるこの時期というのは、成長を開始する時期になります。胡蝶蘭は湿気が大好物ですが、蒸れすぎると病気の原因になってしまいます。梅雨の時期は特に通気性を意識し、風通しの良い場所に置くようにしてくださいね。

夏【急成長時期】

夏

初夏はまだいいとして、真夏だと人間でも嫌になるくらいの蒸し暑さですよね。実は胡蝶蘭も同じ気持ちなのです。気温が20度を超える日は、なるべく室内に入れてあげて、できるだけ風通しの良い場所に置いてあげてください。室温でもかまわないですが、換気をこまめにしてあげてください。もちろん直射日光は厳禁です。

秋【花芽形成時期】

秋

蒸し暑い真夏もあっという間で、春のように比較的過ごしやすい季節に戻りますよね。9月は8月同様胡蝶蘭の成長時期で、9月になると、胡蝶蘭には花芽が出来始めます。花芽というのは来年開花するもので、この花芽ができないと花は咲きません。秋は、残暑や急激な冷え込みに気を付けてください。残暑の際は換気をこまめにしてあげて、寒さが強い日は暖かいリビングに置いてあげてください。

冬【冬眠時期】

冬

「冬は寒くて外に出たくない。お家でぬくぬく過ごしたい。」胡蝶蘭も同じ気持ちです。冬眠の時期に入ります。最初にお伝えした通り、胡蝶蘭はもともと熱帯の国からやってきたお花です。寒さにはとことん弱いです。四季の中でも、一番気づかってあげてほしい季節がこの冬です。

冬眠状態に入ってしまう15度を下回らないようにしてあげてください。昼間はカーテンレース越しの日光を当てて、特に冷え込む夜は毛布や段ボール、ビニール袋などで保温してあげましょうね。

いかがでしたか?胡蝶蘭は、まるで人間のようですよね。ということは、育てやすいのです。自分が感じた温度を参考に、胡蝶蘭を育てることができます。熱帯地域からやってきた胡蝶蘭を、愛情をもって育ててあげてくださいね。

実は、気温以外にも胡蝶蘭を育てるには気づかってあげてほしいポイントがあります。

最後に以下で見てみましょう!

気温以外にも胡蝶蘭を育てる際に気をつけなきゃいけないこと

注意

乾燥にも気をつけて!

胡蝶蘭の原産地は高温多湿なので、寒さだけではなく乾燥も苦手です。胡蝶蘭に直接冷暖房が当たってしまうと、乾燥によってお花が傷んでしまうので注意してあげてください。湿度は60~80%が最適と言われています。最低でも50%を下回らないようにしてあげてください。

もし空気が乾燥しているときは、株の根元と葉の両面がじとっとするくらいに、霧吹きなどで水をかけて保湿してあげてくださいね。

ラッピングはすぐ外して!

胡蝶蘭はいただきものが多いと思うので、綺麗なラッピングがしてあることがほとんどだと思います。しかし、ラッピングは根によくないものです。胡蝶蘭を長生きさせたいのであれば、すぐ取ってあげてください。

・胡蝶蘭は玄関に置くといい?!

置き場所は、リビングに置きがちですが、先ほどお伝えした通り胡蝶蘭と人間の体感は似ています。人がリビングにいるときは良いですが、外出の際に温度が変化してしまいます。そこで、おすすめする置き場所は玄関です!

一年を通して、気温の変化があまりないのは玄関なので、在宅時外出時関係なく胡蝶蘭を育てることができます。また、玄関に胡蝶蘭を置くことは運気を上げるいい方法として風水的にも良いです。玄関の扉を開けた瞬間上品で美しい胡蝶蘭が出迎えてくれることも気持ちがいいものですよね。

胡蝶蘭が枯れたら取り除こう!

大切に育てていたつもりなのに、胡蝶蘭が枯れてしまった!という場合があるかもしれません。そんなときは、枯れた花を取り除いてあげてください。また元気になるかも?と思うかもしれませんが、残念ながら一度枯れてしまった花はもう二度と咲きません。

このように、「胡蝶蘭を大切に長生きさせたい!」と思うと、気を付けるべきポイントはたくさんあります。異国の地からやってきた胡蝶蘭を、暖かく迎えてあげてくださいね。