胡蝶蘭の花が落ちた後のお世話の仕方

お祝い事でいただいたりする胡蝶蘭。折角いただいたのに、胡蝶蘭のお花が落ちてしまった後の育て方やお世話の仕方が分からない…そんなことはありませんでしたか?今回は自宅での胡蝶蘭の育て方や胡蝶蘭にとっての環境の整え方、お手入れのコツを紹介していきたいと思います。

胡蝶蘭のお花が落ちてからどうやって管理するの?

落ちてからの育て方

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胡蝶蘭のお花が落ちてしまった時、寂しく見えたりお手入れをおろそかにしがちですが、

お花が落ちてしまってからのお手入れがとても重要ということをご存知でしょうか?

胡蝶蘭のお花が落ちた後しっかり手入れをすることで1年、2年先まで楽しむことが出来ます。そもそも植え替えが必要な胡蝶蘭は

  • 3本たてなど一つの鉢に複数本植えてあり、花が落ちた時。
  • 二年以上植え替えを行っていない。

この二つの条件に当てはまっている時になります。

寄せ植え鉢で胡蝶蘭をもらった場合、植え替える事が大切です。小さい鉢に一株ずつ植え替えてください。

胡蝶蘭の根は強く鉢にしっかりと張り付いています。

そのため無理やり剥がそうとすると根っこを傷つけてしまう事になりかねないので

無理やり剥がすのはやめてください。

対処法としては、根っこにしっかりお水を吸わせることにより胡蝶蘭の根っこが鉢から

剥がしやすくなります。

さらに、カラフルな植木鉢を選ぶと、胡蝶蘭のお花が咲いていなくても見栄えもかわいく置けて楽しくなります。

植え替えの時に必要なものは水コケとバーク(木のチップ)です。

この二つ、どちらでもいいというものではありません。

植え替え前の鉢にどちらが入っているか見ておくのがいいでしょう。

鉢に入っていたのが水コケなら新しい水コケを入れ、バークなら新しいバークにしてください。

鉢に入っていたものとは違う素材のものを入れるのはNGです。

胡蝶蘭は根っこに触れている素材によって性質を変えていきます。

ここで植え込み材を変えてしまうと胡蝶蘭の性質が急激に変わってしまい、根っこが枯れる原因になるからです。基本的に胡蝶蘭の植え替えは花が終わった4月がいいといわれています。

そのほかの季節がダメというわけではありませんが、冬は胡蝶蘭が寒さに弱いため避けてください。

水コケとバークって何が違うの?

水コケとバークの違い

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普通のお花などを育てるのに必要なのは「土」ですが、もともと熱帯雨林のなか高い木々に根っこを張り、花を咲かせていた胡蝶蘭は、「土」では育つことが出来ません。

そこで、胡蝶蘭を育てるには水コケやバークといった植え込み材を使って育てます。

そもそも水コケやバークはどんな特徴があるのかまとめました。

日本では、自然に生えている水コケは保護対象になっていて採取することは禁止されています。なので植え込み材に使われているものは、海外から輸入されています。

特徴は 水はけと水持ちのバランスが優れていて、土に比べやわらかいため根っこを痛める心配もほとんどありません。胡蝶蘭の成長速度は遅めで、多少水やりを怠っても花が持つことが多いです。鉢は通気性のいい素焼鉢を選んでください。

バークチップの特徴は、自然に優しく水はけがいいです。

木の上に着生している胡蝶蘭の特性にマッチしていて、水コケに比べて胡蝶蘭の成長が早く花の輪数も比較的つきやすいです。

水はけがいいので、水コケより水やりの頻度が微かですがあがる可能性があります。

水コケとバークどちらがいいかといわれると、水コケの方が育て方も確立されていますのでおすすめです。育て方に迷ったときにどうしたらいいのか、水コケを使って栽培してきた長い歴史からアドバイスすることができます。一般的に花持ちがいいのも水コケといわれています。

胡蝶蘭の植え替えが終わったらどうすればいいの?

胡蝶蘭

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胡蝶蘭の植木が終わったら茎をカットしていきます。

清潔なはさみを使ってカットしていきます。根元から切ると株が健康に長生きします。根元から切ることにより株に力が蓄えられ長く胡蝶蘭を咲かせられることが出来ます。

すぐに、胡蝶蘭の花を楽しみたい!という場合は2~3節目でカットしてください。

すると切ったすぐ下の節から芽が出てきます。ただ、この方法だと胡蝶蘭の体力消耗が激しくなるため、長く楽しみたい場合は根元から切ることをお勧めします。

植え替えで根っこが疲れているので、植え替え後の水やりは10日程たったらあげましょう。水をあげていないその間に、胡蝶蘭が乾燥している!と反応して根っこが成長していきます。

肥料は植え替えをして1か月を目安にあげてください。

薄めた液肥を週に1回くらいのペースであげてください。

※ただし、水温が低い場合は控えましょう。

【胡蝶蘭が快適な環境とは】

胡蝶蘭は、温度や湿気にとても弱いため最低10℃程の気温は保つようにして、

直射日光、クーラー、扇風機などの直接的な風は当てないようにしましょう。

水やりの頻度は、季節や置き場所によっても変わりますが、水コケの場合は7日~10日を基準にあげるようにしてください。

春夏にかけて根っこが成長する時期なのでしっかり水をあげましょう。

ただ水のあげすぎは根っこが腐る原因なので気を付けてください。受け皿にたまった水はすぐに捨てるようにして、通気性に気を付けるようにしてくださいね。

胡蝶蘭の花が落ちた後のお世話の仕方のまとめ

花が落ちた後は、体力が落ちていながら、次の花を咲かせる準備にも入る大切な時です。この時にしっかりとお世話ができれば、次も花を咲かせてくれるようになるかもしれません。

茎をしっかりと切って、植え替えをしてあげることで、一時的に体力が著しく落ちてしまう可能性があります。水はなるべく与えずに環境に馴染むまで様子を見てあげてください。1週間から10日ほどたってから水をあげた後も、しっかりと様子を見てくださいね。

胡蝶蘭はゆっくりと育つお花です。葉っぱがしっかりしていれば次もまたお花を咲かせてくれます。また次のシーズンも綺麗に咲いてくれるように、花が際き終わった後も水をあげすぎないように胡蝶蘭にとって快適な環境で管理してあげてくださいね。