胡蝶蘭を長持ちさせるコツ!

お祝い事のギフトとしていただくことの多い「胡蝶蘭」。きちんと育てて長持ちさせたいですよね。豪華で上品な見た目の胡蝶蘭は、見るだけで癒しと活力を与えてくれる、寿命の長い高価なお花です。きちんと育てることができれば2、3ヶ月美しさを保つといわれています。綺麗な花をずっと見ていられることは嬉しいですよね。それでは、どのように育てれば長持ちするのでしょうか。ここでは、胡蝶蘭を長持ちさせるコツをご紹介していこうと思います。

水やり方法~胡蝶蘭を長持ちさせるために~

水やり

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「胡蝶蘭を長持ちさせたいから、たっぷりと水をあげよう!」と思っているそこのあなた。ちょっと待ってください。結論、水をあげすぎると長持ちしません。毎日水を与えていると、胡蝶蘭は「根腐れ」を起こしてしまいます。

もともと胡蝶蘭は、熱帯雨林地域の木々に根を絡ませて生息しているものです。日本に流通している花は、土の中に根を張る「花壇で育てるタイプ」が多いですが、胡蝶蘭は「根がむき出しで出ているタイプ」です。ですから水をあげすぎることによって、根っこが蒸れて腐り枯れてしまいます。根本がずっと濡れた状態だといけないということです。

では、どのくらいの水を与えればいいのでしょうか。

  • 水をあげるタイミング

コップ半分から1杯の水を1週間から10日間隔で与えます

冬場は3週間から1ヶ月の間隔で十分です。

乾燥が気になる際は、花や葉の裏側から霧吹きで水分を与えるといいですよ。

夏場は1週間に一度で十分です。

とにかく水を一度与えてから、鉢の中が乾くまで次の水を与えないことが胡蝶蘭を長持ちさせるコツです。少しだけ水を与え忘れてもすぐに枯れることはないので、あげすぎだけには気を付けてあげてください。受け皿の水も、溜まっていたらこまめに捨ててあげてくださいね。

置き場所~胡蝶蘭を長持ちさせるために~

胡蝶蘭

もともと胡蝶蘭は熱帯雨林地域の植物なので、暑さと湿気には強いですが、寒さにはすごく弱いです。胡蝶蘭を長持ちさせるには、置き場所も重要になってきます。

胡蝶蘭は、室内・室外どちらに置いてもいいです。

とにかく明るく風通しの良い暖かいところに置いてあげてください

  • 胡蝶蘭を長持ちさせる適切な温度・湿度

適温→20度前後

湿気→60~80%(最低でも50%)

まず、いただきものの胡蝶蘭だと、ラッピングに包まっていると思います。到着したら必ずすぐにラッピングを外してあげてください。綺麗なラッピングをそのままにしておきたい気持ちはわかりますが、ラッピングは傷の原因になり、そこから胡蝶蘭が病気になってしまうこともあります。

また、暑さと湿気に強いとはいえ、直射日光は苦手です。日差しが強いと「葉焼け」という病気になってしまいます。カーテンレース越しの光が当たる風通しの良い場所で育ててあげてくださいね。

そして乾燥も苦手です。冷暖房の風を直で受けてしまうと、乾燥により花びらが傷つくなど、花持ちを悪くさせてしまいます。

熱帯雨林地域の植物なので、寒さも苦手です。特に冬は胡蝶蘭にとって辛い季節です。気温が15度以下を下回ってしまうと、胡蝶蘭は冬眠状態に入り、成長をやめてしまいます。また、冬の夜は急激に冷え込むため、ダンボールや毛布、ビニール袋などで覆ってあげてくださいね。

また、通気を良くするためと、害虫から胡蝶蘭を守るために、地面に直置きすることは避けてください。50~60cm以上の高さで育ててあげると長持ちさせることができますよ。

植え替え~胡蝶蘭を長持ちさせるために~

植え替え

この植え替えというのは、胡蝶蘭を長持ちさせたい!というのであればとても重要な方法です。頻繁に植え替えをすればいいというわけではなく、しすぎると胡蝶蘭の根を傷めてしまいます。

植え替えが必要とされる場合は、以下の3つのときです。

・鉢から根がはみ出してきた場合

 胡蝶蘭をいただいたときの鉢のまま育てていると、根が大きくなってはみ出してくるようになります。それを、一回り大きい鉢に植え替えてあげる必要があります。

その際の注意点として、汚れがないかどうか、水苔の場合カビが発生していないかどうかを確認してください。もし汚れていた場合、根を切って整えてあげてください。水苔が汚れている場合は、しっかり取り除いてあげてくださいね。

新しく水苔を加える際、水苔を水に浸し、少々絞って根の周りに巻き付けてあげてください。この際、水苔の量をあまり多くしないことがポイントです。

胡蝶蘭によっては、水苔では無いものを使用している場合があります(バークなど)。その際は、必ず同じものを使用するようにしてくださいね。他の物を使用すると、拒絶反応により枯れる原因となってしまいます。

・寄せ植えの場合

ひとつの大きな鉢で、何個かの株を同時に育てている寄せ植えの場合。注意点は上記と同じです。

 

・2年以上植え替えていない場合

 植え込み材(水苔など)は、古くなるとカビが生えて腐ってしまいます。根腐れしている場合はすぐに植え替えが必要ですが、それ以外の場合は4~7月の花が咲き終わった後から夏前までに植え替えるのがベストです。

注意点として、植え替えをする際は、植え込み材や鉢を必ず新品のものにしてください。新しい鉢は、素焼きのものをおすすめします。過湿を防ぐことができます。万が一菌がついてしまうと、花持ちを悪くさせてしまいます。そして、植え込み後の1~2週間は水を与えないでください。水を与えない期間を作ることで、しっかりと根を張らせることができます。

長持ちするおすすめの胡蝶蘭屋さんはこちらです↓

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まとめ

胡蝶蘭を日本で長持ちさせるには、もともといたところの環境を作ってあげることが必要だということが分かりましたね。「与える水分量」・「温度」・「湿度」・「植え替え」どれも胡蝶蘭を長持ちさせるには、必要不可欠なものです。

この記事を読んで「胡蝶蘭を育てるってやることがたくさんあって大変!」と思うかもしれませんが、基本的に水を与えすぎずに人間が心地いいと感じる温度で生活をすれば長持ちするので、あまり気負うことはありません。

上品で華やかな胡蝶蘭を、ぜひ長く育ててあげてみてください。